アイスランドの火山が噴火した影響で世界各国の欧州便が欠航している中で、その影響はフィリピンにも及んでいるようです。
ニノイアキノ国際空港がこのほど、欠航となった欧州路線便による過去4日間の損失はおよそ120万ペソに上ると発表しました。これは、立ち往生している乗客から徴収できないターミナル利用費と空港内の売店の売り上げの減少から概算された額だそうです。 しかしながら、フィリピンと欧州を結ぶ路線を就航しているのは、現在KLMオランダ航空のみです。足止めを食らった乗客は4月16日~19日の間で合計1567人だったそうです。
火山の噴火による欧州各国の空港封鎖は世界中に多大な影響を与えていますが、実はフィリピンにとってそれ以上に深刻な問題があるのです。
フランクフルト-マニラ間の運航を2008年4月に中止したドイツのルフトハンザ航空の他、それまでに英国航空、スイス国際航空、アリタリア、エアフランスなど5つの欧州キャリアが既に撤退しています。
フィリピンのフラッグキャリア、フィリピン航空( PAL)は1999年を最後に欧州路線から撤退しています。最近、その復活を試みていましたが、欧州委員会が3月末に同国の航空会社が国際安全基準に満たしていないとして、乗り入れを禁止しています。
欧州の旅行保険会社はこれにより、フィリピン国内の空路を含むツアーを保険対象外としました。その結果、多くの旅行会社はツアーのキャンセルを余儀なくされています。欧州各国から今年1月にフィリピンを訪れた観光客数は、前年比増となっていることから、とても残念な結果です。フランスの大手旅行会社役員も「今まで汗水流して貴国に築き上げてきた欧州市場が一瞬のうちに崩れ去った」と悲観しています。
| 欧州国名 | 2010年1月の観光客数 | 前年同時期比(%増) |
| イギリス | 7,837 | 18.% |
| ドイツ | 5,161 | 0.6% |
| フランス | 2,537 | 11.9% |
| スウェーデン | 2,048 | 15.0% |
| オランダ | 1,579 | 12.4% |
| デンマーク | 1,491 | 3.5% |
| オーストリア | 1,249 | 17.0% |
| スペイン | 912 | 8.7% |
| ベルギー | 763 | 25.0% |
ドゥラノ観光長官は、キャンセルとなったそれらのツアーは4月~8月中のものであるため、第2四半期までにブラックリストからの除外が認められれば、第3四半期あるいは遅くても第4四半期までには回復することは可能だと述べています。
欧州委員会は、フィリピンにおける航空会社の努力は認めるとしながらも、あえて乗り入れ禁止の処置を下しています。それには当然ながら重要な理由があるわけですから、政府担当官庁は国際基準に準ずる安全対策を一刻も早く講ずるべきです。











