ハイチで12日に発生した大地震で、現地に派遣されていた比平和維持部隊や現地在住のフィリピン人が多く被災したことがフィリピンでも大きく取り上げられ、改めて地震の怖さを国民に知らしめています。
2002~2004年に行われたマニラ首都圏による地震の影響低減に関する調査によると、仮にマニラ首都圏でマグニチュード7.2の地震が発生した場合、対策が講じられていなければ死者3万3,000人、重軽傷者11万4,000人程の被害が予想されるそうです。また、130万戸ある建物のうち17万5,000戸が倒壊、500件の同時火災が発生し、約300万人が避難を余儀なくされる大惨事にまで発展する恐れがあるとのことです。
フィリピン火山地震研究所のレナト・ソリドゥム・ジュニア氏は2008年のインタビューで、一般的に住居や中層ビルは高層ビルよりも堅固に作られていないと述べています。フィリピンにおける建造物の耐震対策は講じられていないに等しく、たとえ高層ビルといえども安全とは言い切れません。
1990年にルソン島北部を襲ったマグニチュード7.8の大地震では、バギオ市の5つ星ホテル「ハイアット・テラセス・ホテル」を含む28戸のビルが倒壊し、1,000人以上が死亡したと報じられています。この時の教訓が活かされているのかどうかは実際に地震が来て初めて判明することですが、政府が危機対策を講じていなければ予測通りの大惨事になるのは避けられないでしょう。
ここ最近フィリピンで起きた地震の被害状況:
| 日付 | 場所 | 震度 | 犠牲者数 |
| 1976年08月16日 | ミンダナオ島 | M7.9 | 8,000人 |
| 1990年07月16日 | ルソン島 | M7.7 | 1,621人 |
| 2002年03月05日 | ミンダナオ島 | M7.5 | 15人 |
| 2003年11月18日 | サマール島 | M6.5 | 1人 |
情報源: USGS Historic World Earthquakes











