土曜19052012

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メリークリスマスを電報で

今や現代の生活に欠かすことの出来ない携帯電話とインターネット。音声、電子メールや携帯 SMSでいつでもどこでも手軽に近況を伝えることができるようになり、最近では年賀状までもPCで簡単に作成、指先一つで一括配信できる世の中になりました。

ところが、高度通信テクノロジーの普及の波に押されながらもなお「モールス信号による電報サービス」が活躍している地域があります。

ルソン東北部の山岳地帯ではインターネットや携帯電話の電波が届かない地域が多く、政府の情報通信技術委員会が1960年代に購入されたモールス符号による電報設備を今でも運営管理しているそうです。

「夏の首都」として有名なバギオ市の電報局もそんな設備が残っている場所の一つ。以前は毎月1万ペソ程の収入があったそうですが、携帯電話の普及で激減したといいます。それでもなお月3,000ペソの収入があるというから驚きです。

台風などの災害が発生し、携帯電話の精密通信設備が故障したといった場合には、電報が唯一の通信手段として大活躍するそうです。

これら電報局間の通信には無変調連続波によるモールス符号が使用されており、ベンゲット州のイトゴン町では第二次世界大戦で活躍していた「ストレート・キー」と呼ばれる機械が今でも使われているそうです。

携帯電話や電話の場合は1分につき約10ペソで通話ができますが、電報の場合は1ワードにつき2.4ペソかかります。文章を簡素化し、なるべくワード数を少なくして送信するのは、文字数制限がある携帯電話の文字メッセージ機能と同じです。

携帯電話やインターネットが普及しているとはいえ、モールス符号の需要が全くなくなったというわけではありません。今でもマニラ首都圏ヴァレンズエラ市の国営電気通信訓練センターをはじめ、一部の専門学校でモールス符号の教育が行われています。また、今ではインターネット経由で情報を入手し、独学で習得することも可能です。

指先一つで簡単にメッセージを送信できてしまうこんなご時勢だからこそ、心のこもった「Maligayang Pasko! (メリークリスマス!)」の電報が喜ばれるかもしれません。心が伝わり、確実に形に残る昔ながらの素朴な電報。あなたも気になるあの人に一本いかがですか?



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最終更新 2009年 12月 30日(水曜日) 03:10

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