家族で賑わう日曜日のお昼時にマカティ市内の高級ショッピングモール「グリンベルト5」で強盗事件が発生しました。
午前11時40分頃、警察の爆弾処理班と同じ装いで武装した男6人がモールに侵入。高級時計店ROLEXで無造作にショーケースのガラスを割っていたところを、近くで昼食を取っていたタギッグ市長の警護を担当している覆面警官が現場に居合わせて銃撃戦に。犯人の1人が死亡、たまたま居合わせた1人が流れ弾で負傷。犯行現場にはグレネードランチャーと45口径のピストル一丁、そしてM-16ライフルの薬きょうが50以上も見つかったそうです。また店舗からは64個の合計総額おおよそ600万ペソ相当の高級時計が奪われていました。
犯人グループの合計人数は証言によって異なりますが、実際には11人いたという報告もあります。監視カメラには時計店に10人の武装犯が入って行く姿が映っているようです。
モールはすぐに閉鎖され、事件発生から30分遅れで駆け付けたマカティ市警によって捜査が行われましたが、犯人グループは既に逃走しており、マガリアネスビレッジ付近でナンバープレートがない逃走車両2台が発見されました。まだ発見されていないもう1台の車両に乗り換えて逃走したと思われます。
警察は、今回の事件がマニラ首都圏で強盗事件を引き起こしている Alvin Flores group (アルヴィン・フローレス・グループ)による犯行の可能性が高いと発表しましたが、一番客足が多い日曜日の白昼にモール内の店舗を襲うという大胆な犯行には誰もが驚いています。
マカティのビナイ市長は、「警察や軍隊の服装が犯罪に使われたのは今回が初めてではない。しかしながら、関係当局は、それらの販売や使用を規制する手段を講じていない。」と発表しました。確かに、マニラの下町に行けば誰でも警察や軍隊の服装を揃える事ができます。警官が観光客にバッジを売りつけるという話も良く聞きます。
軍人や警察の訓練を受けた事のある者の犯行であることは明らかです。しかし、それ以上に一般市民には手に入るはずのない軍隊が所有する銃器が使われたことは、この国の犯罪に対する抑制力を改めて考えてしまいます。
2007年の10月19日、グロリエッタ2ではガス爆発で11人が死亡100人以上が負傷した事件がありました。今回の強盗事件があった翌日というのは単なる偶然なのでしょうけれど、今後この2つの事件はアヤラモールのジンクスとして語られることでしょう。











