フィリピンでまた船舶事故が起こってしまいました。
9月6日午前9時頃、ミンダナオ島のザンボアンガ沖をジェネラルサントス市へ向けて航行中だったフェリーが転覆。847名の乗客と112人の乗員のうち、午後3時現在905人が救出され5人が遺体で発見される。63人が依然行方不明。
沈没した船は船舶大手の Aboitiz Transport System が所有し1986年に造船された日本製だと発表されました。フィリピンには青函船を含め、日本で引退したたくさんの中古船がいまだに活躍しています。
今回の事故は、定員(1,120人)以下の乗員乗客数が発表され、定員オーバーによるものではないと伝えられていますが、フィリピンで起こる船舶事故の原因は定員オーバーが多く、またそれ以上に容量を超えた貨物の運搬が指摘されています。実際の乗客数や貨物の重量はあいまいで、救出された乗客のコメントとして、発表された以上の乗客や貨物が乗せられていたと語ることが多くあります。
沈没したフェリーはミンダナオ島のジェネラル・サントス市を出港したこともあって、ミンダナオ島を拠点とする反政府組織や過激派によるテロとも考えらましたが、今回の件についてはその可能性はないと発表されています。
フィリピンにおける近年の船舶事故:
1987: フェリー Dona Paz がタンカーとの衝突で沈没し4,340人が死亡した事件は世界最大の海洋惨事として記録されている。この船は Sulpicio が保有していた。
1988: Dona Paz の姉妹船 Dona Marilyn が台風の影響で沈没し250人が死亡。この船も Sulpicio が保有していた。
1994: フェリー Cebu City がマニラ湾で貨物船と衝突し140人が死亡。
1995: フェリー Kimelody Cristy がバタンガス州のフォーチュン島沖で火災に遭い沈没。43人が死亡。
1997: プレジャーボート King Rogers が悪天候で沈没し7人が死亡。
1998: フェリー Princess of the Orient がバタンガス州沖で沈没し150人が死亡。この船も Sulpicio が保有していた。
1999: フェリー Asia South Korea がフィリピン中部で沈没し44人が死亡。
2000: フェリー Our Lady of Mediatrix で2つの爆弾が爆発した後に火災が発生し45人が死亡。この事件でフィリピン政府は反政府勢力モロ・イスラム解放戦線( MNLF)を非難した。
2000: 木造フェリー Annahada がホロ島沖で転覆し56人以上が死亡。
2002: 車輌を船艙内に乗り入れることで搬出入するRORO(Roll on / Roll off)フェリー Maria Carmela が火災に遭い25人が死亡。
2003: 203人の乗客を乗せていた木造船 San Nicolas がコレヒドール島沖で悪天候の中フェリーと衝突し39人が死亡。
2004: フェリー WGA Superferry 14 が爆弾による爆発で炎上し116人が死亡。爆弾はアルカイダとの関連が疑われている過激派によって仕掛けられたとの疑い。
2007: San Nicolas Shipping が所有する木造フェリー Catalyn-D がミンドロ・オキシデンタルのパルナン湾沖で火災に遭い沈没。乗客260人のうち5人が死亡。
2008: Sulpicio が保有する Princess of the Stars がロンブロンのシブヤン島沖で台風の影響により沈没。823人の乗客のうち4人が死亡。











