土曜19052012

最終更新日時09:40:45 PM GMT+8

比国鉄:復活なるか

フィリピンの鉄道と言えば LRT や MRT などの高架鉄道が知られていますが、全長 745km の路線を保有するフィリピン国鉄(PNR)の存在をご存知でしょうか?

 

PNR路線フィリピンにおける鉄道の歴史は古く、スペイン統治時代の1875年、アルフォンソ12世によって配布された法令により、フィリピンの公共事業団が5カ月をかけてルソン島の鉄道計画を作成し提出しました。現在ある北路線の大部分を含むマニラ-ダグパン鉄道路線は1887年に計画が許可され、同年に着工、5年後の1892年11月24日に運行が開始されました。マニラ-ラガスピ間を結ぶ南路線はその後1938年5月に完成しています。

時を経て、戦後は日本の旧国鉄車両を譲り受けて運行していましたが、線路わきの違法住民問題や線路および車両の老朽化、権利面やその費用の問題など多々あり、次第により便利なバスやジプニーに乗客を取られて大部分の路線は廃止または運行停止に追い込まれてしまいました。

1980年代後半のラモス政権時代、PNRにとって過去最大の復旧事業が開始されます。フィリピン政府はアジア開発銀行から10億ペソの融資を得て、レガスピ市までの南路線復旧事業を開始しました。

現アロヨ政権は、韓国と中国の支援を受けて更なる復旧作業を推進し、7月14日にはアロヨ大統領が自ら運行再開された新しいPNR車両に乗車しています。

PNR韓国車両18台の新車両が韓国から提供され、30の旧車両がジプニーの車体を作っていることで知られるサンタロサによって現在修復されているようです。韓国車両はMRTのように乗客が面して座る形式で1車両120~150人を収容することが可能ですが、固い椅子は長距離には向いていません。修復されている車両は、飛行機のように両側2座席ずつ配備されるようで、ビコールまでの長距離運転を想定して作られているようです。

気になる料金ですが、現在運行が開始されているトゥトゥバン-スーカット間は16ペソで乗車できます。

まだ様々な課題や問題が残っていますが、年末までにマニラ-ビコール間が復旧するなど、現在急ピッチで進められている国鉄事業は今後の進展が気になるところです。

参考資料:

フィリピン国鉄に乗ってレガスピ観光

フィリピン国鉄(Wikipedia)

フィリピンの鉄道

 



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