5月25日、アロヨ大統領は、大統領官邸マラカニアン宮殿近くの小学校を訪れ、学校の始業と新型インフルエンザ対策について確認しました。そこで大統領、インフルエンザ対策について語り、手洗いの習慣の重要性については実際に手を洗って見せたようですが、手洗いをした後の濡れた手を拭いたティッシュを捨てるごみ箱がなかったのにお怒りだったようです。
その記事が掲載されたフィリピンスター(Philippine Star)のコラムには、まだ手洗いができただけ良く、たくさんの公立学校への水の供給が足りないことについても怒りを覚えるべきだと述べています。水不足故にトイレを流せない、十分に掃除ができないためにあらゆる菌が発生し、学校全体に広がってしまうという問題もあります。
多くの公立学校では水不足が深刻です。ペットボトルで売っている水は貧困層にとっては高価なため、飲み水は水道水に頼っています。下水管の破裂による水道管への浸水は腸チフスやコレラの原因で、特に抵抗の弱い小学生以下の子供に影響が多いようです。
フィリピン全国の浄水供給率は2000年の調査で79%と報告されていますが、そのうちメトロマニラではたったの47%です。多くの工場、商業地、住宅地が集中しているメトロマニラ地区の供給率としては極めて低い値であることがわかります。公立学校や公共施設への供給が少ないのは当然です。
石鹸、水そしてごみ箱をフィリピンすべての公立学校に供給するところから始めなければ、問題の根源をなくすことは不可能です。
大統領でありながら、ハンカチではなく、ごみを増やしてしまうティッシュで手を拭いたということも問題視されるべきだと思いますが、フィリピン人にはハンカチを持つという習慣がありません。フィリピンの衛生問題は、実はとても深刻です。











